池上彰の戦争を考えるSP のレポートです。
【玉音放送の現代語訳です。】
私は世界の情勢と我が国の現状を考え合わせ、
非情の手立てを持って、この事態を収めようと思い
私の中良な国民に告げる。
私は我が政府を持って、アメリカ・イギリス・中国・ソ連に対し
その共同宣言を受諾するむねを通告させた。
~中略~
このような状況下であってもなお戦争を続けるなら、
ついには我が日本民族の滅亡をきたすようなことにもなり、
ひいては人類が築き上げてきた文明をもうちこわすことになるであろう。
~中略~
思うに、今後我が国が受ける苦難は、尋常でないものであろう。
私は国民の心中もよくわかる。
しかし世界の移り変わりはやむを得ない事で
耐えがたい事を耐え、忍びがたい事を忍んで
人類永遠の真理である平和の実現をはかろうと思う。
全国民があたかも一つの家族のように仲良く分かち合い、永く子孫に伝え、
我が国の不滅であること信じて、
国家の再建と繁栄への任務は重く
そこえ到達する道の遠いことを心に刻み、
国民の持てるすべてをそのためにそそぎ込もう。
そうした心構えをいよいよ正しく専一にし
志を強固にして誓って 世界にたぐいない我が国の美点を発揮して
世界の進歩に送れないよう努力しなければならない。
国民の私の意のあるところを十分にくみ取って身につけてほしい。
現代の東日本大震災からの復興にも 通じる心構えだと思います。
また、「戦争」を「原発」に置き換えて考えてみると
尚、考え深い 今に通じる復興のメッセージとして受け止められます。
戦後日本が立ち直るには少なくとも50年はかかると世界は見ていた。
戦後の復興計画
昭和31年 第55代内閣総理大臣 石橋湛山
傾斜生産方式
あらゆる産業を復興させ国民生活を豊かにするには?
まず電力を確保する必要がある。
発電すには、
石炭を生産して火力発電所で電気を起こし必要がある。
しかし、戦時中石炭をたくさん採ったため炭鉱は荒れ果てていた。
そこで炭鉱を整備しなくてはならない。
鉄の柱で炭鉱を補強し、鉄板を敷きなど炭鉱を整備するには鉄が必要だった。
石炭と鉄鋼の生産を最優先する政策
1950年 朝鮮戦争勃発
韓国を支援するアメリカは戦地に近い日本から大量の物資を買い付けた。
この戦争による特需で日本経済は太平洋戦争終結からわずか10年でGNP20倍
国民総生産 昭和21年 約4740億円から昭和31年約9兆6710億円に急成長し
もはや戦後ではない豊かさを手にした。
見事に戦後復興を成し遂げた日本ですが、
今の日本の復興に役立てられる部分があります。
原子力という利権を捨て
新エネルギーの技術確立と実用に国家を上げて
傾斜生産すべきではないでしょうか?
その移行過程には、耐えがたい苦労があるかもしれませんが、
将来の日本の発展と、世界に貢献するために
自然エネルギーの技術と実用を獲得する必要があります。
世界をけん引して、技術を売り込み 物作り日本を再生させ、
1000兆円に借金をなくさなければなりません。
未来の子供たちに借金を残すことは無責任なことです。
日本人の道徳心を取り戻し
自然も経済も真に豊かな日本を築いていこう!
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